立て続けに台風が襲来し暑かった夏もお盆を境にめっきり涼しく感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?今年もおよそ3分の2が過ぎ去ろうとしています、さあもうひと頑張り“元気を出して行きましょう!”今号では前号でお約束した社員研修旅行について書かせていただきます。
ロータスタナベではテーマを持って社員研修旅行に行っていますが、今回は旅館業においてお客様のおもてなし日本一を毎年受賞し続けている「あの加賀屋さんに学ぶ」をテーマに2泊3日の北陸 /金沢方面に行ってまいりました。
6月29日 竹田を7時に出発し、福岡空港から小松空港に到着したのは午後の2時05分。九州地方は晴れていたのに一変して横殴りの雨そそくさとジャンボタクシーに乗り込み、一路「和倉温泉 加賀屋」へ。しかし雨は酷くなる一方。私は平常心を装いながら、内心誰だ誰だ雨◯◯は?と責め心が…。
どしゃ降りの雨の中到着すると、着物姿の大勢でお出迎え「いらっしゃいませ!」
お天気に相反して館内は煌びやかで豪華絢爛かつ落ち着いた雰囲気mm、正面ラウンジ「飛天」に案内され、お琴の生演奏を聴きながら お抹茶と冷菓子のおもてなしを受け(晴れていれば七尾湾・和倉の浦沿いの大パノラマが窓を全開にして楽しめるのだが)、シースルーのエレベーターでお部屋へ。
二重の格子の引き戸を開けると広々した海の見える落ち着いた和室と応接間と化粧部屋まで付いている「さすが加賀百万石?」えっ!またお抹茶と冷菓子のお接待を受け?ラッキー🤞午後 5時ロビーに集合して「館内美術館巡り」に参加。*加賀屋クラスの旅館になると所蔵品でも美術館並みのお宝が沢山あり、ショーケース内だけでなく、建物の一部に使用されていたりして説明を聞いて驚くものも多数あります。

品のある番頭さんの誘導で耳にイヤフォンを付けて輪島塗のグランドピアノを皮切りにご当地ゆかりの著名な作家の作品群を鑑賞。九谷焼・加賀友禅の大作は勿論の事・能登島焼・能登島ガラス・鋳金・書・大樋焼・日本刀と作品が館内にひしめき合っています。 まるで金沢版アール・ヌーヴォーみたいに!ご当地の文化の崇高さに驚くばかりです。

なんだかお腹が空いてきたし、そろそろ温泉♨️に浸かって夕食会場へ。私たちの担当の仲居さんはなんと熊本県出身の○◯さん、故郷に帰省の際は竹田に立ち寄って「しいたけとかぼす」を買って帰るそうで大分県の話に花が咲きました。実はコレは偶然ではなくて宿泊客を予めリサーチしてより相応しい担当者を決めているそうです。沖縄県からのお客様に、北海道出身の仲居さんが担当しても話している意味もわからないとのこと?ココには各方面出身の仲居さんがいらっしゃるとか!それで謎が解けました。
加賀屋さんも「働き方改革」で分刻みにシフトを組んでいるようで私たち一行が予定より2時間早く到着したために、担当者の仲居さんが来るまでの時間調整のおかげで「お抹茶2杯のおもてなし」と相成ったようです。
雨は一晩中降り続き翌日の朝には、とうとう大雨洪水注意報が発令!JR金沢線・定期バス共に運休となり館内は騒めいています。その時です「お客様にご案内申し上げます!金沢方面へお越しの皆様へ当館より送迎バスを準備させていただきます。しばらくお待ちください」との館内放送が、それもさりげなく流れ…さすがの一言。
一方私たちの能登・輪島周遊観光バス「あさいち号」は現地の天気任せという条件付きで辛うじて出発!輪島の朝市へ、風は強いものの雨は上がって一夜干しやあわびなど海産物の出店が軒を連ねています、歴史のありそうなお店の一桁、二桁違う輪島塗りは見るだけですが、輪島ドラマ記念館 朝ドラ「まれ」のバイト先「朝市食堂 まいもん」の前で写真をパチリ。
輪島キリコ会館を見学した後、能登半島(日本海沿い)を南下して安藤広重の版画「能登滝ノ浦」に見られる巌門や、前田家ゆかりの日蓮宗本山 妙成寺、千里浜なぎさドライブウェイを経由して金沢市へは夕方到着。雨はパラパラと降っています、金沢名物と言えば北陸の海の幸!日本一の回転寿司王国と評判の金沢ですが予約ができないのでホテルから近場の回転寿司「◯◯寿司」に狙いを定め事前偵察。既に長蛇の列ができいるので代表者1名を順番待ちさせる作戦のお陰でホテル出発から殆ど待たずに、2テーブルに分かれて「寿司呑み」が始まる。
旨い!回転寿司と言っても回ってくる寿司はお飾りみたいなものでタッチパネルでオーダーするとドンドンやって来る。定番のとろは勿論のこと貝類や白えびの天ぷら・白子・のどぐろ・ガス海老などご当地ならではの海の幸を腹いっぱいいただきました。
金沢は伝統芸術・文化の香る街「 加賀百万石」そのスケールの大きさとそこに息づく人々の気高さや気概を強く感じました。わたくしたちの町、
豊後竹田のこれからも、歴史と文化を踏まえた中で小さくてもキラリと光る魅力的な町を創って行きたいものですね!